2018年3月16日

鴻上尚史さんと、ハンバート ハンバートと、春のラジオ


ニッポン放送の「オールナイトニッポン」が50周年を記念して、「オールナイトニッポンPremium」をオンエア中。

過去にオールナイトニッポンをレギュラーで担当していた人気パーソナリティが、真夜中ではなく、平日の午後7時から8時50分まで、 期間限定で復活という企画。敬愛する鴻上尚史さんが火曜日の放送を担当中(鴻上さんの放送は3月20日を残すのみ)。

久しぶりに聴くラジオの鴻上さんは、年齢を重ね、落ち着いたトークを展開するのかと思いきや、気持ち良く(それ以上に)くつがえされました。 かなり早口。高速回転で、テンション高い!(ピストン西沢さん?)

トトトトトと繰り出される軽快なトークも変わらず可笑しいのですが、鴻上さんの選曲がまた、いいです。鴻上さんが演出した芝居で流れる曲が昔から好きでした。

3月13日の放送では最後に、ハンバート ハンバートの「おなじ話」という曲が流れました。2005年に発表された曲のようです。

この詩は、聴く人によって、いろんな受け取り方がされているようです。

想像がはいりこむ隙のない、その言葉通りの、まるで額面通りのストレートな歌詞が近ごろ増えているなぁと感じていたので、この歌の完結していない世界に感動してしまった。

だから、何度でも聴いてしまう。答えを見つけようとするみたいに。そして聴くたび、感じ方が変わっていく。大切な人と過ごす(過ごした)日常の時間が浮かんで、胸がつまるような気持ちになることも。

この歌(世界)をつくったお二人(ご夫婦のようです)にも感動しました。この歌を聴くことができてよかったです。

鴻上さんは真夜中のラジオでいつも、「いい夢を見るんだよ」と番組を終わっていました。真夜中に聴く、この響きも好きでした。「オールナイトニッポンPremium」が終わるのは、まだ夜の9時前。眠るにはちょっと早い時間ですが、変わらずその言葉で番組の幕を引いてくれて、これまたグッときました。

自分で立ち続けて、走り続けて、ちっとも重たくなっていない鴻上さんを確認した春先の夜。

radiko だとタイムフリー機能を使って、リアルタイム外でも聴くこともできます〕